あらすじ
雨の夜。
現代の地雷系少女・松(まつ)は、目を覚ますと17世紀の中国沿岸――海風の港町にいた。言葉も身分もなく、「扶桑の女」として売られかけた彼女を救ったのは、海商の若主・林澜舟(リン・ランシュウ)。
優しい言葉はほとんどない。
だけど彼は、当たり前みたいに彼女の前に立ち、視線を遮り、逃げ道を作る――まるで「生きていい場所」を与えるように。
生き延びるために必要なのは、恋じゃなく“名分”。
松(まつ)に差し出されたのは、先婚後愛のはじまりとなる契約婚だった。
「捨てない。逼らない。隠さない。」
口下手なくせに、彼は約束だけは必ず守る。
試すように愛を求めてしまう松(まつ)は、何度も揺れて、何度も怖くなる。
それでも、彼は離れない。言葉が足りない分、行動で、静かに、確かに守ってくる。
港町には噂が渦巻き、通訳の一言で運命が変わる。
帳簿ひとつで命が揺らぐ。
そんな時代で、松(まつ)が覚えたのは――「信じたいからこそ、約束が欲しい」という気持ち。
契約で始まった関係は、いつしか“家”になっていく。
海風の中、少しずつ癒され、少しずつ恋になる。
甘くて切ない、時空を超えた先婚後愛ロマンス。
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