あらすじ
ロンドンの大学で神学を教えるジョナサン・アーディには、
誰にも言えない「夜の顔」があった。
雨に濡れた路地裏で展開する魔法陣。
レーテ文字を刻んだ二本の魔導剣。
そして、次元の狭間から湧き続ける「悪魔」たち。
いつ終わるとも分からない異形との戦い。
ある日彼は気づく。
自分が生成しているはずの魔法陣は、見ようとした瞬間に霧のように消える。
記憶を頼りに写し取ったそれは、世界各地の未解読の石板に刻まれた文字と同じだった。
神学者としての理性と、悪魔狩りとしての本能。
そして弟ジョシュアの“物理屋”としての直感が重なったとき、ジョナサンは気づき始める。
――これは宗教でもオカルトでもなく、
もっと大きな「仕組み」に触れているのではないか、と。
その答えに手を伸ばした瞬間から、
この世界の終わりは、静かにカウントダウンを始める。
中世魔法世界「エーテリウム編」と、
遥かな未来の「宇宙編」をつなぐ、
ロンドン発・神学×量子ミステリファンタジー。