あらすじ
松平雪臣はある朝突然、父である桂之介から「養子を迎える」と告げられる。
養子となる総理大臣の異母弟・喜徳を地元選挙区である会津へ案内するよう命じられ、雪臣は不安と戸惑いを抱えながら恭四郎、綾と共に旅に出る。
しかし会津で彼らを待っていたのは喜徳だけではなかった。
恭四郎の過去を揺るがせた女・萱野たつ子、そして彼女を裏で操るアメリカ人実業家アームストロング。
恭四郎とたつ子の大学時代の同窓生・神保修の死を巡る未完の感情が掘り起こされ、雪臣と恭四郎の心はすれ違い、深く傷ついていく。
やがてたつ子の陰謀によって雪臣は誘拐され、横田基地へと連れ去られる。
恭四郎、隼人、そして雪臣の伯母である照を中心とする警視庁組織犯罪課は雪臣を救うべく危険な作戦に踏み込む。綾もまた、後悔と覚悟を胸に単身その渦中に飛び込んでいくのだった。
過去の罪、誤解、嫉妬、そして愛。それぞれが誰かを傷つけ誰かに救われながら"赦し"は静かに形を変え、雪臣と恭四郎の絆を新たに結び直す。
彼らはようやく気づくのだった。"赦し"こそが人を未来へ進ませる唯一の光であることを。