あらすじ
社畜だった朝倉洋一は、手足が鱗に覆われた女性の体で目覚める。
焼け焦げた馬車。思い出せるのは、普通に過ごして眠ったことだけ。
倒れていた少女フィオラと、彼を「ご主人」と呼ぶカエラと共に、最寄りの街を目指すほかなかった。
亜人差別と奴隷制度が根付く世界で、彼――今は“彼女”として生きるスフィーリアは、静かな生を望みながらも、否応なく選択を迫られていく。
強靭な肉体の本能と、人間としての感性。
その狭間で、スフィーリアに眠る力と心を目覚めさせる。
それが、“勇者”を巡る世界のうねりを呼ぶことになるとも知らずに。