あらすじ

三年生が去り、新チームが動き出した夏。 二番・高橋春樹の役目はただ一つ──走者を前へ進める送りバント。 打てない、自信がない、歓声の中心にもなれない。 「僕じゃなくてもいい」そんな想いが胸の奥に棘のように突き刺さる。 スランプ、周囲の声、押し寄せる劣等感に心が折れかけたとき、仲間の壮真と監督がくれた言葉が、春樹の足を再び前に押し出していく。 そして迎えた大会の日。 春樹は小さな一打で、初めて自分が“チームの一員”である実感を掴む。 派手じゃなくていい。 たったひとつの役割でも、誰かを進めることができるなら──。 これは、影でチームを支える少年が、自分の価値を見つけるまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2025/11/28
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