あらすじ
紹介文
令和の日本。
政府は、死者の意志を政治に反映させる──
「幽霊参政権」 を導入した。
それは、失われた命を救うための制度ではない。
国家を亡者が支配する、狂気の始まりだった。
すべてを失った男、宮崎 魁は死を選ぶ。
その刃を止めたのは、一人の少年──
橋田 一樹。
五行の“気”を操る異能を宿しながら、
その力の意味を知らずに生きてきた青年。
その触れた手が、魁の命を繋ぎ、
止まっていた因果の歯車を動かし始める。
やがて彼らの前に現れる、 国家の闇を背負う男・俊道。
死の境界を彷徨い続ける少年・青雲。
そしてすべての鍵を握る存在──卑弥呼。
失われた命は、取り戻せるのか。
絶望に沈む国で、希望はまだ灯せるのか。
これは、命を渡された者たちの物語。
赦しと再生の物語。
そして、世界の形を問う戦いである。
<登場人物>
■ 魁 葵(さきがけ あおい) / 45歳
元自衛官。過去の事件で家族と未来を失い、自死を選ぶが、一樹に救われる。
皮肉屋だが情は深い。生かされた理由を探す男。
■ 橋田 一樹(はしだ かずき) / 24歳
五行の“気”を宿す異能者。
やさしいが自己評価が低く、自分の力と価値に気づいていない。
触れた人の生死に関わる力を持つ、本作の主人公。
■ 坂本 太郎(さかもと たろう) / 22歳
一樹の友人。
時空を越えて昭和から来た不良。令和文化と衝突する熱血漢。