あらすじ
【プロローグ】
巨大産業文明が崩壊して十万年の後、世界は竜によって支配されていた。
人間は食われるだけの存在でしかなかった。
竜と戦った異形がいた。
“竜人”。産業文明が残した新しい生命体がいた。竜人は銃火器で武装し、硝石から麦を豊かに育てる術を備えていた。
“天使”。奇病に侵され、奇病と融合した新しい人類がいた。彼らは信仰を持って竜と戦い、竜を滅ぼす力と勇気を備えていた。
長き戦いの後、竜人と天使はついに竜を新大陸とよばれる土地へと撃退した。
竜を追い詰めねばならない。
天使と竜人は敢然として新大陸への入植を決行した。
そのようにして入植した新大陸に、平和を愛する人々がいた。
人間。彼らは狩猟採集の生活を愛し、竜と共に生きる術を用いていた。
天使と竜人は、人間に対して選択を迫るべき立場にいた。
天使と竜人に服従して共に竜を滅ぼすか。
それとも竜と共に誇りをもって死を選ぶか。
服従か死か。
今、運命に満ちた物語が始まる。
無頼の天使レインと竜人カイネは、竜の仔を抱く人間の少年、ウィルとの出会いによって大きな冒険へと踏み出そうとしていた。