あらすじ
ある世界には、ほんの一握りの人だけが生まれ持つ、特別な力がある。彼らは人里を離れ、普通の人間が決して入れない秘境でひっそりと暮らしていた。
その存在を知るのは、大陸でも最強とされる国家――合衆国の王家だけである。彼らは「風使い」と呼ばれ、風の力を操り、人には成し得ない奇跡を起こすことができる。
だからこそ、彼らが最も恐れているのは、その力を失うことだった。しかし約二百年前、最初の風使いが残した予言の歌『フェイト・ワインダー』が、彼らに暗い未来を告げる。
いつの日か風使いたちは力を失い、しかもそれは「ひとりの混血の少年」によってもたらされる、と。
風使いの次期族長である少女 フレイヤ・ミスリ にとって、果たすべき使命はただひとつ。その予言に繰り返し登場する少年と共に、変えられない運命を変えることである。
風が導くのは一族の滅びか、それとも新しい未来か――
少年と少女の冒険物語は、ここから始まる。