あらすじ

王の回復から七日。 黄金国には平穏が戻ったが、大輔の心は空虚なままだった。 そんなある日、風に混じって彼は忘れられない香りを感じる。 緑の社を訪れると、水面に現れたのは――煙の境に囚われたアニーの声。 アニーは語る。 「現世界に、一つの白い花が咲く。それが私の印」と。 だが境界は不安定で、彼女の声はすぐに消えてしまう。 大輔は決意する。 「もう一度、往復する。アニーを必ず見つける」と。 王は彼の旅を許し、女神の力を宿した「金の種」を託した。 そして再び煙の道を渡った大輔は、現世界の庭に咲く一本の白い花を見つける。 その花が淡く光ると同時に、耳元に懐かしい声が囁いた。 ――『大輔、ここにいるわ』。 白い花の中には確かにアニーの微笑みが宿っていた。

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小説を読もう2025/11/28
  • 現在の作品『煙の異世界を往復』第4話「煙の声」