あらすじ
近未来の東京。
人々は極限のストレスや負の感情が臨界点に達すると、肉体を破り“美しい花”が咲く奇病──**花化病(かかびょう)**に怯えていた。
開花した者は怪物 ブルーマー へと変貌し、理性を失い、周囲に同じ因子を撒き散らす脅威となる。
唯一の救済は、脳幹に咲く「核」を撃ち抜き、宿主ごと“剪定”することだけ。
その忌まわしい役割を担うのが政府直属の特殊清掃部隊──ガーデナー。
無表情に任務をこなすベテラン剪定士・葛城レン(24)。
かつて妹を自らの手で葬ったトラウマから、心はすでに枯れ果てている。
彼女の前に現れた新たな相棒──
花化因子を持ちながら発症しない特異体質者、天真爛漫な少女 アイリス(17)。
「治す方法は、きっとあるよ」
そう笑う彼女は、自身の寿命が長くないことをどこかで悟っているようだった。
“殺す”ことでしか救えないと諦めるレンと、
“生かす”未来を願うアイリス。
二人は花びらが血のように舞う戦場で、
都市の地下に隠された 花化病の起源 と
国家規模の 葬花計画 に迫っていく──。