あらすじ
菫(スミレ)と桜(サクラ)は双子の高校生の姉妹。
そんな二人に様々な男の子がからみ、今まで続いてきた二人の関係に変化が訪れる。
以下本文より抜粋↓
「心臓痛い。」
菫が弱々しくつぶやくと、成海は笑ったり冷やかしたりしなかった。
「その痛いの代わってあげられたらいいのにね。そしたらすーちゃん、ゆっくり眠れるのに。」
「……。」
何で痛いのかとか聞かないんだ。
だけど聞かれない方が救われる。
自分の悩みは全て憶測でしかなくて、そんなことは理解しているけど、それでも心は真っ黒になる。
下手な慰めで救われるものじやない。
「成海、私バカなの。聞かなければ良かったって今になって後悔している。」
「知らない方が幸せなこともあるからね。」
「でも、止められなかった。だって桜には勝てないんだもん。」
こんな訳の分からない会話でも成海が電話を切らずにいてくれることに、菫は少しづつだが心臓の痛みが和らいでいく気がした。
「成海……寝るまで電話切らないで。」
何を言っているのだろう。
こんな迷惑なこと。
でも、今一人になったら、また深い深い闇に襲われる。
「いいよ。そしたらしりとりしよっか。」
「えっ!?」
「先に寝た方が勝ちね。あ、狸寝入りはなしだからね。」
「しないよ!そんなのしない。」
菫が言い返すと、成海はあははと笑ってく れた。
それから、菫は成海とエンドレスでやりとりを続けていたけど、いつの間にか眠ってしまっていたようだった。
気が付いたら部屋は明るくなっていた。
初めまして海野凛です。
本文抜粋のような感じで話は進みます。
甘め要素が強いかなと。
高校生たちの恋愛と青春が話の主になります。