あらすじ
名門・朱雀家の末っ子として生まれながら、慎吾は刀武人学園で劣等生と嘲られていた。
腕力も反応速度も平均以下。家伝の型すら満足に扱えない彼は、周囲から失敗作と見放されていた。
この学園には、剣士だけではなく武器を鍛える刀鍛冶たちがいる。
そして、夏に行われる年最大の剣術大会では
刀鍛冶と剣士が二人一組のペアとなり戦う。
慎吾は去年、誰からも組む相手を得られず、出場すら叶わなかった。
今年も期待はされず、周囲からは哀れむ視線が向けられるばかり。
しかしある日、特待生鍛冶師・朝浜響也が慎吾の前に現れる。
「お前の剣には誰も気づいていない“原石”がある。」
鍛冶師として圧倒的な審美眼を持つ響也は、
慎吾ですら自覚していなかった折れない芯という才能を見抜き、
自らペアを申し出たのだった。
天才刀鍛冶と劣等剣士。
異色のタッグは、学園中から嘲笑されながらも、誰よりも苛烈な鍛錬に挑んでいく。
これは、名家の落ちこぼれが、
自らの未熟と過去を喰らい尽くしながら、
剣士としての全てを叩き上げていく修羅道の成り上がり譚。