あらすじ

才能が枯れた小説家・倉田蒼司は、ある夜、銀座の路上で黒い名刺を拾う。 『深淵 -SHINSEN- / 地下5階 / 午前0時以降』 半信半疑で訪れた雑居ビルの地下5階には、会員制バーが存在していた。琥珀色の照明、革張りのカウンター、そして中性的な美貌のバーテンダー・朔。 「初めての方には、最初の一杯を無料で」 一口飲んだ瞬間、蒼司の脳内に完璧な物語が降りてくる。3年間書けなかった続きが、一瞬で見えた。翌朝、蒼司は14時間ぶっ通しで執筆し、人生最高の原稿を完成させる。 だが——鏡に映る自分の目が、少しだけ虚ろだった。 深淵に通い続ける蒼司。2杯目、3杯目と飲むたびに、才能は研ぎ澄まされていく。同時に、恋人の梨花との記憶が薄れていく。そして気づく——地上には「もう一人の自分」が存在していることに。

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カクヨム
カクヨム2025/11/27
  • 現在の作品深淵  才能を売る銀座の地下バー  成功の代償は、あなたの心です