あらすじ
異世界で一年を生き抜いた十五歳の少女・灯華(とうか)。
魔王を討伐し、仲間たちとこれからの未来を語り合った――その瞬間。
彼女は女神の力によって強制的に現実世界へ帰還させられてしまう。
戻りたくなかった。
ただ、もう少し……みんなの隣にいたかった。
けれど翌日になっても、
翌月になっても、
どんな願いも届かなかった。
そして一人、現実で一年を過ごした灯華は、
異世界の記憶を抱えたまま、
戻ることも進むこともできずに立ち止まっていた。
――その“一年後”。
彼女の部屋の空間がひび割れ、光がこぼれる。
そこから現れたのは、
かつて共に戦った仲間たち――
そして灯華の心に深く残った少年、ライゼだった。
「灯華……一年間、ずっと君を探していた」
異世界の英雄たちは、少女を追うために一年を戦い抜いてきたという。
再びつながった二つの世界。
戻れなかった想いと、取り戻した絆。
そして、まだ名前をつけられない恋。
異世界帰還少女と一年遅れで追ってきた少年たちが紡ぐ、
世界を越えた再会と恋の物語――。