あらすじ
此れはあの世の事ならず
苦患(くげん)を受けし人々の
怨みの果てのものがたり
夕焼け雲の赤色は
誰かの流した血の涙
泣いて憎んで身を焦がす
熱き焔の怨涙
早まるのだけはお止しなさい
零れた涙を掬う手で
小さな花をば一輪持って来たりなば
祟りぞここに成されたり
ろくろっ首に絡新婦 鉄鼠 おとろし 一つ目小僧
妖怪使って怨敵を 祟り殺してみせましょう
私は祟り屋 陰陽師
葛葉 紫苑と申します
但しこの事 SNSにゃ UP禁止でお願いします。
小夜鳴市にある小さなカフェ『タタリアン』
この店には晴らせぬ怨みを抱えた人が、虹色の蝶に導かれてやってくる。
出迎えるのは――
触れたものに不幸を齎す『辻神』を使役する美しき陰陽師、葛葉紫苑
彼女に付き従い、立ち塞がる全てを斬り伏せる護衛-方相氏、不来方相志
年に一度、人々に幸福を齎す『歳神』を使役する新人陰陽師、飯綱若葉
そして紫苑の式神である、空を飛ぶ一つ目金魚のこんぺい。
若葉の式神、三つ目の小狐サン。
そして付喪神(ネコのぬいぐるみ)のクロ。
彼等の正体は、依頼人の怨みを“妖怪”という姿を持った『祟り』へと昇華させて標的を始末する、最強にして最悪の名を冠する闇の陰陽師一族、『葛葉』の一門とその眷属である。
彼等の『祟り』は“天を地へ落とす程”と言われ、その長き歴史に於いて、只の一度も仕損じ無し。
彼らが使う闇の御業――依頼の目印は紫色の花一輪。
今日もまた、夕闇の境に祟りが踊る
(注)
この作品は、作者の完結済小説
『夕闇カフェの陰陽師』の続編になります。