あらすじ

ざまぁのつもりはありません

あの庭の花は、
私が捨てたのでも、
怒りで枯らしたのでもありません。

ただ――
あなたが、私のほうを
見なくなっただけです。

陽が当たらなくなった場所に、
花が咲かないのは、
自然のこと。

そこに悪意も、意図も、
復讐もありません。

あなたが選んだ人のほうへ
心を向けたとき、
私の手を必要としなくなったとき、

私の庭の花は、
ただ静かに枯れました。

まるで、
「役目は終わった」と
告げるように。

私は泣きました。
そして気づきました。

花は、愛と同じ。
注がれなければ、生きられない。

けれど――

枯れたことを責める気持ちはありません。
あなたを恨む理由もありません。

だって、恋は選ぶものだから。
義務じゃない。
契約じゃない。

手を伸ばしたい相手に伸ばすもの。
心が動くほうへ行くもの。

だからね、

私はこう言えます。

ざまぁのつもりはありません。
ただ、あなたがいなくなった場所で、
花が枯れただけなのです。

そしていつか、
違う季節。
違う風。
違う光の下で。

ふと気づいたら、
また芽吹いているでしょう。
それはあなたのためではなく、
私のために。

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