あらすじ
人間関係から逃げ続けてきた究極の陰キャ大学生・貝塚(かいづか)海斗。
「もういっそ、誰にも話しかけられない“貝”になりてぇ……」
そう願いながら寝落ちした翌日、目を覚ました彼は――砂浜に半分埋まっていた。
体は動かない。口もきけない。
視界の端には、ゲーム風のウィンドウ。
【種族:シェルフィー・レイス(貝殻魔族)】
【クラス:浜辺の弱小モンスター】
【スキル:硬殻防御Lv1/死んだふりLvMAX】
陰キャをこじらせすぎて、まさかの“貝の魔物”として異世界転生。
だが貝であるがゆえに、誰とも目を合わせず、絡まれず、ひたすら砂に潜ってスキルを鍛え続ける日々は、海斗にとってはわりと快適だった。
――そんな平穏は、ある日、泣きながら浜辺に座り込んだ落ちこぼれ魔法少女によってぶち壊される。
「ごめんね……今日のご飯、これしか見つけられなかった……」
そう言って、彼女は海斗を拾い上げ、「相棒」として連れて帰ってしまう。
戦闘力ゼロの陰キャ貝と、メンタルボロボロの落ちこぼれ少女。
“最弱コンビ”が、気づけば世界の命運を左右する存在になっていく――かもしれないお話。