あらすじ
地下鉄のプラットホーム。4番ドアの前のベンチ。
そこに座るのは小さな少女。彼女は伝言板と呼ばれている。
死者から生者へ、生者から死者へ。そして生者から生者へ。
伝言を聞きくことと、伝えることが仕事。
「私の役割は伝言板です。私を求めた魂の伝言を受け取り、求めた人へ伝言を聞かせることができます」
喧嘩別れしたまま父親を亡くした青年。
電車で小学校へ通う女の子。
愛する妻を残して先立ったおじいさん。
息子を交通事故で亡くした家族。
自然消滅して疎遠になったカップル。
双子の赤ちゃんを死産した母親。
家事でなくなった男の子。
第一志望の高校に落ちて、滑り止めの学校に通う男の子。
認知症の夫が行方不明になった女性。
孤独な少年。
自分に自信が持てない女の子。
脳梗塞で突然亡くなった男の子。
それぞれがそれぞれの人生の中で
出会い、別れ、失い、手に入れる大切なもの。
特別な人、すれ違っただけの人、ぶつかり合った人、鏡合わせのような人、嫌いな人、気がつかなかった人。
どこかで誰かと交わる人生。人はひとりじゃない。
あなたは「残したい伝言」「聞きたい伝言」はありますか?