あらすじ
隣の部屋に住んでいる女子は、少しうるさくて、少し強くて、
そしてたぶん——距離感がバグっている。
俺、朝倉遼。
恋愛はめんどくさいと思ってる。
期待されるのも、期待するのも苦手だ。
だから、必要最低限の距離だけ守って生きている。
友達も多くないし、誰かに深入りするつもりもない。
なのに、ある日。
俺の妹と、隣の部屋の妹が保育園で再会して、
そのまま家に押しかけてきた。
一緒に夕飯を食べて、当たり前みたいに笑って、
気づいたら、彼女が俺の生活に入り込んでいた。
白石透花。
強いくせに不器用で、真っすぐで、
感情が全部顔に出るタイプ。
「近づくなって言われたら、余計近づきたくなるんだけど」
そういうセリフを、平気で言う。
俺はただ、静かに生きたいだけだ。
でも、気づいてしまった。
一番面倒なのは、嫌いになれない相手だ。
これは、距離に悩む俺と、距離を壊す彼女の、
すこし不器用な恋の話。