あらすじ
近現代日本の高校生自警団「護堂衆」は、街の平和を守るヒーローとして市民から絶大な信頼を得ている。
その中核を担う二年生のリーダー、楫 姚(かじ よう)は、五天雷に匹敵する最強の喧嘩師でありながら、一度暴れ出すと止まらない制御不能な“獣”を内に飼っていた。
姚の幼馴染で最高統率者である苑桐 湊(えんどう みなと)は、護堂衆の秩序と姚の居場所を守るため、彼の暴走を秘密裏に隠蔽し続けてきた。
しかし、街に突如現れた「大人の犯罪組織」は、護堂衆の既存の力では太刀打ちできない巧妙な暴力で街を脅かす。
追い詰められた湊は、街と仲間を守る最後の手段として、姚の“暴走”という禁忌の力に頼ることを決意する。
姚は街を守るために暴走するが、その代償は甚大だった。
街の信頼、組織の規律、そして姚と湊の絆は崩壊の危機に瀕する。「正義の組織」を追放された一匹狼の少年は、己の力と孤独をもって、誰にも見えない街の真の闇に立ち向かうことになる―――。