あらすじ
上高地吾郎《かみこうちごろう》(40歳)は、静寂を愛する独身サラリーマンだ。
彼が求めたのは、誰にも邪魔されない「究極のソロキャンプ」。
しかし、地上のキャンプ場はどこもパリピで五月蠅い。
そこで彼がたどり着いた答えは――
「S級ダンジョンの深層(未踏領域)なら、誰も来ないから静かじゃね?」
そこは人類が立ち入ることを許されない、地獄の最下層。
だが、長年の「魔物食」によって肉体がバグり、生身でドラゴンをも凌駕する吾郎にとっては、そこはただの「無料キャンプ場」だった。
最強の防音結界で魔物の咆哮をBGMに変え、優雅にコーヒーを啜る日々。
そんなある日、彼の聖域に、遭難した人気No.1JK配信者『アリシア・洗馬』が転がり込んでくる。
「後ろ! 後ろに深淵竜《アビス・ドラゴン》がいるのよおっさん!」
「ん? ああ、テント張るのに邪魔な岩だな(ペグハンマーでドラゴンを撲殺)」
その様子が全世界に生配信され、同接0人だったおっさんは、無自覚に「人類最強のソロキャンパー」としてバズっていく。
これは、承認欲求皆無のおっさんが、騒がしい配信者や魔物をあしらいながら、最高のキャンプ飯を食うだけの物語。