あらすじ
202X年、オカルト系フリーライターの「私」のもとに、差出人不明のダンボール箱が届く。
中に入っていたのは、半年前に謎の失踪を遂げたドキュメンタリー作家・**由良 境介(ゆら きょうすけ)**が遺した膨大な取材データだった。
SDカード、USBメモリ、そして数本の古いカセットテープ。
そこには、地図から抹消された集落「口隠(くちかく)し村」で行われていたとされる、奇妙な信仰についての調査記録が残されていた。
村人たちの不可解な証言。
テープに録音された、この世のものとは思えない「ノイズ」。
取材が進むにつれて狂っていく由良の記録。
「私」はこれらのデータを整理し、記事として世に出そうと試みるが、やがて「私」の身辺にも異変が起き始める。
由良はどこへ消えたのか? 「口隠し村」とは何なのか?
そして、なぜこのデータは「私」の元へ送られてきたのか?
これは小説ではない。
行方不明者が遺した、決して開いてはいけない「記録(アーカイブ)」である。