あらすじ
富田三四郎は43歳でガンを発症する。ガンの家系であったために十分に用心し、節制した人生を送っていたにもかかわらずの発症だった。
絶望する富田の前に13年前からの友人・夢野が現れる。夢野は今はゲームクリエイターだが、出会った13年前は身寄りも記憶もない不思議な身の上をしていたのだ。
そんな夢野が「今後は自分が作ったゲームの中で生きないか?」と誘う。ゲームとは三部作のVR型MMORPGゲーム「マジカルグランドストラテジー」であった。
突如魔法やダンジョンが現れた現代社会を舞台にしたゲームで、富田も仕事としてさんざんにやり尽くしていた。
富田はできるならばゲーム世界で存分に、力いっぱい生きてみたいと思い、夢野の提案に乗る。
富田はその瞬間から「マジカルグランドストラテジー」の1キャラクターとなったのだ。
が、ゲーム内で目が覚めた富田は絶望する。転生したキャラクターは主人公キャラが通う学校のパワハラ&セクハラ教師の海野荘六であったのである。当然、海野は嫌われ者でゲームユーザーからの評判が悪い。
富田はガッカリしながらも早速ゲームの隠れ要素を使って活動し始める。転生したのは一作目の開始二週間前であったのだ。
富田はある一つの目標をもっていた。それは三作目で始まる世界魔法大戦を食い止めることだ。できるだけ人が死なないよう、大きな戦いが起きないように全力を尽くすことを誓う。
富田は悪漢・海野荘六の業を背負いつつも、悲劇を回避するために「マジカルグランドストラテジー」の中を縦横無尽に駆けるのであった。
当然のように富田の前に超人、魔神、悪魔が妨害せんと立ちふさがるが、ゲームを知り尽くしたアドバンテージを駆使し、無双していく。