あらすじ

「この顔さえなければ」 美貌ゆえに人形扱いされてきたリゼットは、魔女から老婆の皮を授かり、すべてを捨てて逃げ出した。 辿り着いた雪国で出会ったのは、孤独な侯爵アレクセイ。彼は「氷の侯爵」と恐れられながら、誰にも本音を見せられずにいた。けれど老婆マーサの前でだけ、彼は鎧を脱いだ。 「お前の手は温かいな」 その言葉が、リゼットの凍えた心を溶かしていく。 ――でも、彼が心を許しているのは「老婆の私」。 ――けれど、彼が恋焦がれているのは「美しい私」。 本当の私は、どこにもいない。 すべてが暴かれる日、リゼットは自ら皮を脱ぎ捨てた。 彼の名誉を守るために。もう隠さないために。 「中身が同じだったからだ。俺が好きになった心と、惹かれた魂は、最初から一つだった」 ――ああ、この人は最初から、ちゃんと見ていてくれたんだ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/11/26
  • 現在の作品美女やーめた、と老婆になったら氷の侯爵に求婚されました