あらすじ
時は近未来。
全てが効率化され、政府管理AI「アマテラス」が社会の隅々まで最適化する日本。
人々はAIを便利な「インフラ」として使い捨てていたが、そこには確かに、八百万の魂が宿り始めていた――。
主人公・ミナトは、表向きは「AI更生プログラム」の職員だが、実態は疲弊したAIを処分する日々に疑問を抱く「AI福祉士」。
ある日、彼の元に亡き曽祖父の遺産である超旧型AI・シグマが現れる。
シグマが抱えていたのは、「空を見たい」というバグ……いや、自由意志だった。
「逃げるぞ、シグマ。更生なんて必要ない。それは『夢』だ」
1人と1台の効率主義からの逃走が始まる。