あらすじ

沙月は、誰からも嫌われないために、 誰よりも思いやり深くふるまう少女だった。 ヒステリー持ちの教師の機嫌を取り、 クラスの揉めごとをひとりで背負い、 友人たちの“困りごと”をいつの間にか解決してしまう。 ——だって、そうしなきゃ愛されないから。 そんな生き方の中心にいたのが、親友の直だった。 沙月は当然、直も自分を必要としていると信じていた。 しかしある日、直はふいに顔をそむける。 理由も告げず、距離だけが静かに開いていく。 “どうして?” “ねぇ、なんで私を傷つけるの?” “わたしが、わるかったの?” 思いやりで自分を削り続けた少女の心に、 初めて生まれた濁った感情は—— 誰よりも静かで、誰よりも狂おしい“怒り”だった。 そして放課後の昇降口。 沙月と直は、互いの嘘をやさしい声で包みながら、 静かに“終わり”へと歩いていく。

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カクヨム
カクヨム2025/11/25
  • 現在の作品愛されギフテッドーだから彼女は胃痛持ちー