あらすじ
晨星のノーマッド外伝の後日談に当たる作品です。
前作は読んでても読んでなくても楽しめると思います。
あらすじ
俺、善養寺司(ぜんようじつかさ)は昔から幽霊だとか結界だとか――空を流れる光の川といった、人には見えないモノが見える体質をしている。
だからどうしたってわけでもないし、それが役立ったことなんて一度もないけど、観測できるということはいとも容易く干渉されるということである。
例えば眼が合ったせいで縄で首を吊ったまま平行移動してくる地縛霊に追い掛け回され、危うく自分も同じような亡霊の仲間入りをしかけたり――そんなピンチを炎を操るツンデレ魔術師の少女に救われたりする。
火事で家族を失った俺が、炎を操る魔術師に救われたというのはなんとも皮肉な話である。
しかし周囲を見回してみれば、クラスメイトの銀髪ロングの男の娘の正体が呪術師だったり、実はさっきのツンデレ魔術師も同じ学校に通っていたりする。
俺はさっきの銀髪ロング男の娘とツンデレ魔術師の所属している共存派の薔薇園(ローゼンハイヴ)にスカウトされて四級魔術師になるのだが……ろくに魔術も使えないうちから『晨星の放浪者(ノーマッド)』こと六川灯理(むつかわあかり)という右手で触れた存在の記憶を視ることができる魔法少女と出会ってしまったことで、管理派代表である監視機構(パノプティコン)という組織の人造人間(レプリカント)隊から追われる身となってしまう。
しばらく身を隠そうと、六川灯理の友人である怪異の住むペンションに匿ってもらったはいいものの、そこで両親の死んだ火事が人造人間(レプリカント)隊と怪異の戦闘で起きた人災であることを知る。
居ても立ってもいられなった俺は、まだ試してもいない自作の魔術『幽体投射(アストラル・プロジェクション)』を持ってペンションを飛び出した。
ツンデレ魔術師や人に化けた怪異に助けてもらいながら、人造人間(レプリカント)隊を撃退する。
だがそれは日常の水面下で行われている放浪者(ノーマッド)と世界の免疫機構たる怪異を巡る、組織同士の思想戦の渦中にいることを意味していた。