あらすじ
初夏の海、ビーチチェアーに寝そべる女性がいた。胸元にはちみつを垂らして、犬に舐めさせた。
そんな夢をみていた北川みさきは、シェアハウスで一緒に暮らす畑内優子に起こされた。二人は船に乗って、みさきの実家がある島に向かった。
みさきの妹ほたるの案内で、四季折々の花が咲く公園と、海が一望できる山の頂上に行った。畑内は花畑に入ったり茂みを揺すって、蝶や虫を捕まえた。畑内は大学で昆虫学を専攻しており、ミス・ファーブルの名がついていた。
お兄ちゃんが大好きなほたるは、昆虫採集をする畑内が気になった。家族一同で兄との関係に探りを入れるが、畑内にはその気がないことが分かった。ほたるは安心し、父はがっかりした。
みさきは畑内と蛍を見に出掛けた。疲れて寝入ったほたるを車中に残して、二人で蛍の乱舞を観賞した。
実家に戻ると、みさきが風呂に入った。その後ほたるが押し掛けてきたので、みさきはすぐに風呂場を出た。ほたるが風呂から上がると、畑内が風呂に入った。
しばらくしても、畑内が出てこなかった。心配したみさきが見に行くと、畑内が湯船の中でのぼせていた。みさきと母とで彼女を浴槽から出して、広間に敷いた布団に寝かせた。
介護したみさきもいつの間にか眠ってしまった。夢の中で、みさきは畑内と抱き合っていた。目を覚ますと、妹のほたるを抱いていた。仲の良い兄妹を、畑内はそばで眺めた。
家庭教師をしている畑内が、高校受験を控えたほたるに勉強を教えた。バッタが乱入してきて、ほたるを怖がらせた。畑内がバッタを逃がした。
名物うどんを昼に食べた後、ほたるは畑内を岬に連れていった。その岬は祖父が祖母に求婚した場所で、ほたるのお気に入りであった。
ほたるは本島の高校を目指すことにした。三月になり、ほたるはみさきを訪ねた。出迎えたシェアハウスの女性達を見て、ほたるは一緒に住んで、兄を守ろうと決心した。