あらすじ
山の中にある田舎町に住む私、根元詩子は17歳、高校2年生。
頭痛のたびになんらかの記憶が剥落していく病気に悩まされている。
そのたびごとに見る、一つのビジョンがある。
夕暮れの図書室で文庫本を読む青年の姿ーー。
一体彼は誰?
そしてどうして私だけ、記憶がどんどん剥落して消えていくの?
古道具やアンティークの時代家具にまつわる記憶と想いを読みとる能力をもつ梛と惠の二人の男性が営む記憶骨董店に出会った詩子。
無愛想な梛という青年に惹かれながら、記憶が剥落していくことの解明を依頼する。
それと同時に、家族の記憶すら危うくなっていく詩子。
自分自身の存在理由さえ不安定になっていく詩子に突きつけられた事実は。
記憶骨董という新しい世界の理を破ろうとする、かつて家族だった義兄と詩子の闘いが始まる。
連作シリーズの1作目。
2015.09.30公募用