あらすじ
後悔ばかりの高校2年生、桜井ひまり。親友との喧嘩、伝えられなかった想い、母との微妙な距離感――周りに合わせて生きてきた彼女は、いつも本音を隠していた。
そんな元旦の朝、神社で出会った白いウサギのぬいぐるみが、突然こう囁いた。「後悔、してる?」
それは、月のぬいと呼ばれる不思議な存在。毎月1日、新しいぬいが現れ、ひまりに「力」を与えながら、人生の選択を迫ってくる。
1月・ユキウサは「やり直し」を。でも、過去を変えるには「同じ痛み」を味わう覚悟が必要だった。
2月・チョコベアは「告白の勇気」を。けれど、振られる恐怖も一緒についてくる。
3月・サクラネコは「別れの癒し」を。だが、痛みは消えない。それが生きるということ。
優しいだけじゃない。時に厳しく、時に冷たく、ぬいたちはひまりの弱さを容赦なく突く。
「本当に音楽が好き? それとも認められたいだけ?」
「変わるのは、相手じゃなくて自分かもしれないよ」
「自由って、逃げることじゃないよ?」
友情、恋愛、家族、夢、進路――12ヶ月をかけて、ひまりは少しずつ変わっていく。
泣いて、笑って、悩んで、立ち止まって。そして気づく。
「私の本当の願いは、何だったんだろう?」