あらすじ
辛い道にもめげずに山頂を目指して歩く道。山頂の手前には、お目当ての斎場跡と磐座。そして、遥拝所。ここが、本宮だった場所。いまでも、ここでは、神官による祭事が行われるよう。その時には、子供達も一緒に登って来るようだ。 子供達が遠足で来るには、とても似つかわしい登山道だった。けれども、この道の清々しさは、この道を行かなければ知る事も出来ない。川の源流に至っては、水道水とはまったく異なる感覚に触れた。水に触れただけで、この水が水道水とは異なると知ることが出来た。活きた水は手触りさえも違っている。 どんなに疲れていても、清い水に触れるとそれだけで体力と気力が回復できる。口に含めば体の芯から命が湧き出るようにも感じた。それだけで、一気に回復が出来る。山歩きは、これがあるから奥深い山道でも歩き続けられる。 清らかな水、岩肌、土の香り、木々の葉の紅葉、山肌を滑る陽の光……。これらに包まれて下りる山道で、私の中から一つの言葉が漲った。
”死ぬ瞬間まで諦めない” ”諦めるのは死んでからで充分だ” ”絶対に死ぬまでは諦めない”