あらすじ
主人公の竹本は家にも学校にも塾にも居場所を見出せていなかった。
高校受験の失敗を引きずりながら塾から帰る時、不登校の月岡に出会う。
月岡は女子だが一人称は「僕」なぜかいつも古いウォークマンでビートルズを聴いていた。
そんな月岡に竹本は有料で悩みを聞いてもらった。
竹本はクラス女子から月岡がパパ活をしているという噂を吹き込まれる。
夏休みに月岡に誘われて、竹本は赤浦へと赴き、人生で初めて友達というものができたと思えた。灰色の竹本世界に色がつき始めた。
夏休み明けに模試が返却される。竹本は人生で初めて親と喧嘩する。
ちょどその時、月岡は家出を計画していた。
竹本はお見送りと称しつつ、自分も家出をするか悩み続けて辿り着いたのはJR新宿駅。
どうやら月岡のパパ活の話は本当だったらしい、竹本にそれほどの気はなかった。月岡は最後に自分のウォークマンを竹本に託した。
竹本は地元に帰り、家の近くの公園ベンチで古いウォークマンを再生するのだった。