あらすじ
そうして人類は永遠の眠りについた。
戴冠式の前の日。護衛騎士を連れた、エレノアは自分の胸中を知る秘密の友達のような日記帳と割れた手鏡を薔薇の木の下に埋める。
後世、日記の一文を読んだ子孫、または王家の研究に携わる歴史学者たちは、どうして、滅びてもいない国の女王がこのような記述を遺したのか、互いに首を傾げるだろう。
ある日、異世界から招かれた聖女だと名乗る女の存在で、エレノアの未来は変わった。
優秀だった兄や側近、自分の婚約者までもが彼女に夢中になったことにエレノアは危惧する。政治的意図を含めた兄の婚姻を破棄することは、隣国へ自分の国を滅ぼす口実を与えかねない。
兄から継承権を奪い、国を脅かすだけの聖女を帰還させる決意が出来ない日々の中、聖女を連れてきた教会から共にあったという手鏡をエレノアは覗いてみる。鏡を覗けば見知らぬ場所、聖女の過去だと思う光景が映しだされていく。
彼女が自分の世界でもこの国同様の行いをしていたと知ったエレノアは憤りのあまり、手鏡を床に叩きつけて割ってしまう。
*pixivさなコン2に参加した作品です。お題:そうして人類は永遠の眠りについた。pixivにも掲載しています。