あらすじ

その日、私は王宮の大広間で、堂々たる声で婚約破棄を宣言された。

「リディア=フォルステイル。お前との婚約は――今日をもって破棄する!」

 声の主は、よりにもよって私の婚約者であるはずの王太子・エルネスト。
 いつもは威厳ある声音の彼が、今日に限って妙に勝ち誇った笑みを浮かべている。

 けれど――。

(……ふふ。そう来ましたのね)

 私は笑みすら浮かべず、王太子をただ静かに見つめ返した。

 大広間の視線が一斉に私へと向けられる。
 王族、貴族、外交客……さまざまな人々が、まるで処刑でも始まるかのように期待の眼差しを向けている。

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アルファポリス
アルファポリス2025/11/24
  • 現在の作品「婚約破棄だ」と笑った元婚約者、今さら跪いても遅いですわ