あらすじ
空の能力――なにもない、だからこそ何にでもなれる。
神を名乗る存在に呼び出され、五十人の魂が真っ白な空間に集められた。
彼らに与えられるのは、この世界にひとつずつしか存在しない「固有能力」。
それを核として魔物を生み出し、世界を奪い合う「魔王」として転生する――はずだった。
高校生・一ノ瀬蓮が引き当てたカードに記されていたのは、炎でも雷でも支配でもなく、ただ一文字。
〈空〉
攻撃力ゼロ、属性ゼロ、Fランク魔王。
与えられた拠点はボロ洞窟、配下は炭色わらび餅みたいな弱小スライム三匹。
勇者までこの近くに落ちてきているらしい。
だが、《空》という能力は「何もない」のではなく、「何にでもなれる余白」だった。
メダルを“そのまま”受け入れ、魔物たちとともに形を変え、ゼロから世界を書き換えていく力。
五十人の魔王が争い、勇者がそれを討つ世界で、
最弱Fランクの「空っぽの魔王」は、スライムと穴倉拠点から成り上がり、
やがて五十の固有能力すべてを喰らう“神”を目指す――。
拠点開拓、魔物育成、メダル収集。
空っぽの魔王による、ゼロから始める神様候補ライフ、開幕