あらすじ

大学の裏手にある細い坂は、夕方になると不自然なほど早く影が落ちる。 「途中で眠るな」「夜に名前を呼ばれても振り向くな」そして「二人目の名前を調べるな」。 ゼミの先輩から聞いたその噂を、卒論の題材に選んだ遥香は、坂に現れる黒猫に小さな鈴をつける。 鈴の音は、誰もいない廊下や図書館の書架のあいだで鳴り始め、やがて“消された学生”の気配へと繋がっていく。 見て見ぬふりをしてきた過去と、今度は振り向いてしまった現在。 坂の影が早く落ちる夕暮れに、落ちていくのは誰の名前なのか。

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カクヨム
カクヨム2025/11/23
  • 現在の作品鈴の落ちる坂