あらすじ
春の宵。自分に迷惑をかけてばかりの兄と妹分のひとりとして可愛がっていた少女の祝言が催された。代々、両家ともに呉服屋を営んでいることで、祖父の代から家同士を結びつきを深める為の定められた婚姻だ。しかし、兄の隣にいた少女は幼いころから決められた花嫁ではなかった。
兄は許嫁の双子の姉のあさではなく、妹であるそよと婚姻したいと両親たちに告げ、彼女を裏切った。兄の非道な行いに憤り、あさの為に何かをしてやりたいと思っても、二男の実親にしてやれることはない。 全てを諦めた瞳を宿した彼女が、瞋恚の炎を胸に抱いていたことには、誰も気づきはしなかった。
彼女の復讐の炎に、実親は身を委ね、共に地獄に堕ちることを決意する。
*pixivにも掲載している作品です。