あらすじ
大戦の終わりに、自由連合は“戦争犯罪の証拠”であるDOLL部隊の処分を決めた。
戦場で無数の影を焼き払った戦犯兵器――F01もまた、闇市の片隅で三年間、鉄格子の奥に放置されていた。
誰からも“人”と呼ばれないまま。
そんな亡霊を買い取ったのは、白の名門アストレア家の令嬢・クラリスだった。
彼女は兵器に「カレン」という名を与え、黒いメイド服を纏わせ、静かな屋敷へ迎え入れる。
命令に従うだけのはずだった“戦人形”の胸に、わずかな揺れが生まれ始めたとき――
白い家の周囲に、黒系派の影が忍び寄る。
名を得た兵器は、主を守るために再び銃を握る。
改造ショットガンの轟音は、戦後の静寂を裂き、カレンという“人”の物語を開いていく。