あらすじ

三百年を生きたエルフの魔術師リセリアは、感情を知らなかった。  永遠の時を持つ彼女にとって、一日は無数にある日々のひとつ。人間は観察対象でしかなく、愛も、涙も、遠い概念だった。  しかし、春の森で倒れていた病弱な少年アレンとの出会いが、全てを変える。 「世界樹の涙を探しに行きませんか?」  少年の提案で始まった旅。  夏の光、秋の風、そして冬の雪――季節と共に移ろう景色の中で、リセリアは徐々に「時間の重み」を学んでいく。  明日が保証されないからこそ、今日の夕焼けは美しい。  二度と会えないからこそ、出会いは尊い。  ――そして訪れる、残酷な真実。  永遠を捨て、刹那を選ぶ――リセリアの最後の魔術が、愛の本質を問いかける。  降りしきる雪のように儚く、心に刻まれる記憶のように永遠に。

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カクヨム
カクヨム2025/11/23
  • 現在の作品【異種族ファンタジー短編小説】雪片の記憶 ――永遠と刹那の物語――(約14,000字)