あらすじ
メッカ随一の女豪商、ハディージャ。
西暦596年、豪快な手腕で富を築き上げた彼女だが、その内面は「成功者の孤独」と「魂の欠け」に悩まされていた。
年下の純粋な青年ムハンマドを夫に迎えた後も、その不安は消えない。
しかし、ある夜、ムハンマドは「預言者」として狂乱の姿で帰還する。
「私は狂った!」と嘆く夫に対し、ハディージャの豪胆な姉御肌が炸裂! 彼女は全財産と命を懸ける**「人類最初の信仰の告白」**という、人生最大の決断を下す。
豪商ハディージャは、今、夫の盾となり、世界を変える戦いの扉を開いたのだ。
だが、報復は容赦ない経済封鎖と飢餓。すべてを投げ打ったハディージャの壮絶な献身の末、待っていたのは、想像を絶する悲しみの年だった――。
彼女の命がけの選択は、光をもたらすのか、それともすべてを奪い去るのか?