あらすじ
「男なんて軟弱だ」 警視庁捜査一課の橘真帆(たちばな まほ)は、亡き父のような強い刑事になるため、自身の「乙女心」を封印し、鉄仮面を被って生きてきた。
ある日、有名画家の殺人現場で出会ったのは、場違いなベージュのカーディガンを着た青年・瀬名望(せな のぞむ)。 「僕、調香師なんです」 見た目は軟弱、態度はヘラヘラ。真帆が最も苦手なタイプの男だが、その「鼻」は驚異的だった。彼は現場に残されたわずかな「違和感のある香り」を嗅ぎ分け、警察さえ気づかなかった真相へと迫っていく。
仕方なく彼と捜査をすることになった真帆だが、望の嗅覚は事件の謎だけでなく、真帆がひた隠しにしてきた「本当の自分」までも嗅ぎ当ててしまい……!?
「あなたからは、一生懸命働いている凛とした香りがします」
嘘の香りを暴く調香師と、素直になれない女刑事。 父の死の真相、アトリエの殺人、そして二人の過去。 すべての線が繋がるとき、真帆は鉄仮面を脱ぎ捨てることができるのか?
凸凹バディが織りなす、香りと救済のミステリー・ラブストーリー!