あらすじ
田中慎一(23)の世界は、徹底した秩序と「ニュートン力学」で記述されていた。彼の愛は、すべてを最適化する「無限奉仕プログラム」として起動する。
しかし、渋谷に降臨したコギャル・ミカの「ノリ」は、田中の知る全物理学の外部にあった。彼は愛を論理で支配しようと試みるが、ミカの「卒業」という外部要因により、愛のシステムは不可逆的に崩壊。
「俺たちの愛は、熱力学第二法則を無視した永久機関だ!」――この理論の致命的矛盾が、青春の終わりを告げる。論理で愛を証明しようとした理系青年の、切なく、滑稽な悲劇。