あらすじ
一代で辺境の小公国から身を起こし、ついには大陸を震わせる帝国を築き上げた男、ハルパゴス1世。
燃え盛る征服の意志は、誰の目にも狂気そのものだった。国々は恐れ、民は震え、血と火薬の匂いが世界を満たしていく。
そんな彼の暴走をただ一人止められたのは、滅ぼした国の王女ソフィア。二人の愛は嵐のような戦乱を鎮め、帝国に短い安寧をもたらす。
そして、二人の間に待望の娘アイメレアが誕生する。だがその代償として、ソフィアは命を落とした。
心の支えを失った皇帝は、再び戦火へと身を投じる。世界を焦土へ変える暴君へと成り果てた彼が、ただ一つ静かに微笑む瞬間。それは、幼い娘に会うときだけ。
臣下は願い、民は祈った。
「アイメレア姫が皇帝の心を救ってくれるはずだ」と。
これはそんな姫の成長と苦労の物語。
※本小説には現代の倫理観からみると少し違和感のある表現がありますが、これらを推進するものではありません