あらすじ

吹雪の夜、山上の天文台で起きた一つの事件。 それから数ヶ月。谷の村には平穏が戻ったが、ひとつの噂だけが残った。 ――誰もいないはずの天文台の窓に、赤い灯りが揺れた夜があった、と。 事件の生還者・敦史は命を救われたものの、親友や恋人との記憶を失ったままだった。彼の右手には、理由も分からず握りしめ続ける一片の隕石だけが残っていた。 季節が巡り、雪が解け、春の気配が満ちるころ。 敦史の心に、失われた記憶が静かに戻り始める。 それは、親友・輝朗の声と、星々の囁きとともに。 そして時代は移り、現代。 一冊の古い記録帳を受け継いだ青年・水沢悠麻が、星空へ誓う。 「教えてください。あの獣を止める方法を」 記憶を喰らう新たな火種が現代を襲っていた。 百年を越え、途絶えかけた観測は再び動き出す。 忘れられた記憶と星々が、ひとつの運命を指し示す。

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小説を読もう2025/11/22
  • 現在の作品「記憶の星暦盤」第九話(最終話) ~星に守られた記憶~記憶を継ぐ者