あらすじ

Aマイナーセブンスの次にDドミナントセブンスが来れば、次はGメジャーに解決する。 音楽にはそんな心地よい「引力」の法則があるけれど、人の心には和声法(ハーモニー)の教科書が存在しないらしい。 県立自由が丘高校、吹奏楽部。 低音パートを担当する響野奏(ひびきの かな)には、同年代の誰もが当たり前のように受信している「恋」という周波数が、どうしても聞き取れない。 告白されるたびに感じるのは、ときめきではなく「申し訳なさ」と「違和感」だけ。 彼女にとって、恋愛感情のもつれは理解不能な「不協和音(ノイズ)」でしかなかった。 「推理じゃないよ。私はただ、聞こえてくる不協和音をチューニングしたいだけ」 切断されたケーブル、消えた歌詞カード、密室の音楽室。 部内に持ち込まれる「愛」ゆえの不可解な事件を、奏は感情論を排し、物理法則と音楽理論だけで鮮やかに解き明かしていく。 恋を知らない論理的なベーシストと、彼女を物理的に守る陸上部主将の親友・莉央。 凸凹な二人が奏でる、ビターで優しい青春ミステリー。

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小説を読もう2025/11/22
  • 現在の作品ベースラインは嘘をつかない ~吹奏楽部の便利屋は、今日も愛のノイズをかき消す~