あらすじ

バドミントンのスマッシュが、まさかの剛速球に!? ベトナムの片隅で始まる、汗と笑いと「弁償金」の青春野球譚! 灼熱の太陽が照りつけるベトナム、ミン・クアン高校。ここでは野球はマイナースポーツであり、野球部は部室という名の「物置」で、廃部寸前の日々を送っていた。しかし、一人の規格外の転校生…ではなく、ただの「問題児」によって、その運命は劇的に動き出す。 主人公、チャン・フォン。彼は類稀なる手首の柔軟性と爆発的な筋力を持つスポーツ万能な少年だった。しかし、試合中に興奮するとラケットをへし折るという致命的な悪癖のせいで、バドミントン部を永久追放されてしまう。「俺の青春は終わった…」と嘆く彼が、憂さ晴らしに拾った野球ボールを全力で投げたその瞬間――伝説(と悲劇)が生まれた。 バドミントンのスマッシュフォームから放たれたボールは、物理法則を無視したような軌道を描き、見事に校長室の窓ガラスを粉砕したのだ。 その現場を目撃していた唯一の男、ホアン・ナム。彼はかつて天才キャッチャーと呼ばれながらも、捕球できる投手がいない絶望から野球を辞めていた頭脳派メガネ男子だった。ナムは、フォンのデタラメだが破壊力抜群のボールに、無限の可能性と「金」の匂いを感じ取る。 「君には二つの道がある。校長に突き出されて退学になるか、俺のミットめがけてその剛腕を振るうかだ」 脅迫(スカウト)によって結成された、凸凹バッテリー。 野球のルールすら知らない「元・ラケット破壊魔」のピッチャー。 毒舌で冷徹だが、誰よりも野球を愛する「頭脳派」キャッチャー。 そして、練習よりも試合後の軽食を楽しみにする「動けるデブ」のファースト、ラム。 彼らが目指すのは甲子園ではない。まずは「ボールをストライクゾーンに入れること」、そして「これ以上学校の備品を壊さないこと」だ! ルール無用、常識外れ。バドミントンのステップでマウンドを制圧せよ! ベトナムの熱い風に乗せて贈る、痛快・ドタバタ・青春スポーツコメディ。 「さあ、試合開始(プレイボール)だ。ただし、ラケットは持って来るなよ!」

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/11/22
  • 現在の作品『頑固な一球:バドミントン野郎の剛速球革命』