あらすじ

新学期の自己紹介。励ますことで満足する柊は、言葉に詰まった同級生・帆夏へ思わず声をかける。場が和み、彼女は笑って自己紹介を締めくくった。休み時間、連絡グループを作る帆夏は持ち前の行動力でクラスの中心へ。柊はその勢いに感心しつつも、さっきの一瞬が頭から離れない。 そんな中、床に転がった新品の消しゴムを二人が同時に拾い、指が触れて目が合う。たった一秒で胸が跳ねた柊は「ただの偶然」とごまかすが、放課後の帰り道で帆夏が放った「もしも拾わなかったら、今こうして話してなかったかもね」という冗談が、彼の心をまっすぐ揺らす。 人を励まして“いいことした感”を得る自分が、今日は彼女の言葉に背中を押されている――。桜の散る駅前で、柊は初めて自分の気持ちの正体に向き合い始める。小さな消しゴムひとつから始まった、くすぐったくて温かい恋の一日目。

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エブリスタ
エブリスタ2025/11/22
  • 現在の作品もしもあの時、消しゴムを拾わなかったら