あらすじ
オタク前線
──俺はただ、サバゲーをしていただけだった。それが、戦国の最前線になるとは知らずに。
ごく普通のオタク青年・斉藤悠馬は、仲間たちと自衛隊協力のもと、山奥でサバイバルゲームを楽しんでいた。だが、突如として訓練用ではない本物の手榴弾が爆発。意識を失った斉藤が目を覚ますと、そこは──戦国時代の朝鮮半島だった。
気がつけば、自衛官の少佐は矢に倒れ、仲間のオタクたちは次々と命を落とし始める。
戦国武将・加藤清正の軍と出会い、彼の人間力と覚悟に心を打たれた斉藤は、次第に“武将”としての覚悟を抱いていく。
占領した村で出会った娘に淡い恋心を抱くも、それすらも戦の業火に奪われ、
仲間を一人また一人と喪いながら、斉藤はただ一人、生き残り、そして戦い続ける。
戦国の地に根を下ろし、オタクだったはずの男はついに──旗を掲げ、軍を率いる将となる。
帰れない。けれど、それでもいい。
これは、一人のオタクが“本物の戦場”で見つけた、命と誇りの記録である。