あらすじ
むかしむかし、風が歌うふしぎな森がありました。
そこには、"しゅんしゅん"という 小さな風の子がいました。
しゅんしゅんは木のあいだを走りぬけるたび、さらさら、しゅうーんと、森をくすぐるような優しい風をおこします。
ところが、しゅんしゅんには”一つだけ悩み”がありました。
(ぼくの風、だれも気づいてくれないかもしれない……)
どんなに頑張っても、風である自分には色がなく、声は風の音しか聞こえません。
──ある夜のこと。
森の奥で”きらきら”と光る小さな音がしました。
まるで星が地面に落ちてきたみたいに、草むらの中がほのかに光っています。
おそるおそる しゅんしゅんは、そっとのぞきこんでみました。