あらすじ
1995年のイギリス。
ジャーナリストになるためにロンドンの大学へ留学した、
物静かで聡明な韓国人のジュヒョン。
そして、まだ自分の方向性に悩み、日本の大学を休学してロンドンにやってきた、明るく天真爛漫な日本人のハナ。
全く性格の違うふたりが、偶然、異国の地でクラスメートとなり、
やがて二人はお互いにとって「初めての恋人」となった。
共に過ごした2年間で、二人の記憶にかけがえのない思い出を刻んでいったが、しかし、そんなふたりにも「帰国」という試練が訪れる。
まだスマホのない時代。
SNSやブログなどで相手に近況も伝えられない。
恋人との連絡手段は固定電話と手紙だけ。
韓国と日本という国境の壁。
お互いの国で違いのキャリアを歩み始めたばかりの二人には、 二人の将来を描くにはまだ若すぎた。
――この物語を読む国際恋愛のふたりへ。
どんなに離れていても、
すぐにお互いの声が聞け、顔を見ながら話せる、
相手の状況が手に取るようにわかる時代に生きていることが、 どれほど恵まれているか忘れないでほしい。
それでも、寂しさや辛さに押しつぶされそうな時、
この物語を思い出してほしい。
大丈夫。
きっと幸せな未来が待っているから。
どうか、それぞれが歩む道が、
幸せな人生へと続いていきますように…